JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜

なんて、誰が聞いても悪い意味にしか聞こえないかもしれないけど…

ほんとにそうじゃない。



響も淋しさを埋めるために、それなりに遊んで来ただろうし。

このシャンプーみたいに、相手がどうしたら気持ちいいかを考えつける人だから…

その行為は上手いと思う。


でも気持ち良さは、上手さだけじゃなく…
愛に比例するものだと思う。



私たちの間に愛はない。

だけど、響は髪とその仕事を愛してるんだと思った。


だからこんなに気持ちいいし…
それはとても、素晴らしい事だと思う。




すると、おもむろに…
優しい声が降りかかる。


「さっきの話さ…

もしかして、逃げて来たこと気にしてる?」


「えっ…」

なんでわかったのかと戸惑った矢先。


「ほら、最初の日…
全てから逃げてるって言ってたから」


覚えてたんだ…

そしてさっきの話とリンクしたわけか。



「…私は別に育児から逃げて来たわけじゃないし、子供もいない。

ただ、逃げて来たには変わりなくて…


ちょっと、後悔してる…」