JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜

一真の所に行きたかった、それも本心。

でも母さんの言葉を言い聞かせて、自ら行けなかったのは…


あの壮絶な時期を乗り越えて来たのは…

心配をかけたくないと必死に立ち直って来たのは…

生への執着を失くしながらも、立ち直る意志があったのは…


そうきっと、私を愛する人たちを愛してたからだ。




愛は死んでなんかいなかった…

響は、新しい愛を芽生えさせてくれただけじゃなく。


ちゃんとここにあった愛まで気づかせてくれた。




少しの沈黙を挟んで…

絞り出すように「ありがとうっ」と、涙を含んだような秀人の声が聞こえて。


胸をジンとさせながらも…
2人に見つかる前に、慌ててその場を後にした。



気持ちと泣き顔を落ち着けるために…
お弁当は、営業中に申し訳ないけど後で届ける事にして。

それから私は成美の家に向かった。


こっちには朝っぱらから申し訳ないけど…
熱く騒めく気持ちを、どうしても口にせずにはいられなかった。