JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜

私は響に、そんな思いをさせてたんだ…

胸が千切れそうになる。



「ごめんっ、なさいっ…」


「っ、違うっ、憧子さんは悪くないっ。
俺がただ、憧子さんに依存してただけで…

でもちゃんと、2人で過ごした日々を無駄にしないために…
その言葉のおかげで。

憧子さんが勇気をくれた新店舗で、とにかく必死に頑張った。


けど、不意によぎるんだ…

仕事でシャンプーした時とか、おかえりのない部屋に帰って来た瞬間だとか。
ベッドで憧子さんを抱き寄せようとして、この手がその存在を探った時とか。

目が覚めて、今日は何バナナにしようとか。
お腹が空いて、今日の夕食はなんだろうとか…

その度に、あぁそうかって。
もう憧子さんはいないんだって…
胸がものすごい力で捻り潰されたっ。

毎日、毎日、何度もっ……」


うん私もっ…
そんな思いだった…

再び涙が瞳を覆って、嗚咽を抑えるように口元を手で押さえた。


「他にも日常のいたるところで、憧子さんとの生活が甦って…
何食べても、憧子さんの料理以外美味しくなくてっ…

俺はこんなにも憧子さんだらけで…
憧子さんが必要でっ…


ごめんっ、憧子さんがいなきゃ息をするのも苦しい…」