JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜

「あ。カタログあるから、どんな感じがいいか決めててよ」


「別にいい。
髪とかどーでもいいし」

今の私にとっては。


僅かな沈黙が流れて…

熱心な美容師に対して失礼だったとハッとする。


「あ、ごめん」


「え、なんで?
まぁ、気が向いたらいつでも言ってよ。
俺、やる気マンマンだからさ」


それに頷いたものの…

たぶん気が向く事はないだろう。
切る時はその辺の大衆カットで構わない。



「ねぇ、夕食どうする?
今日から作った方がいい?」


「や、俺料理しないから冷蔵庫なにも入ってなくて…
今から買いに行ってもいいけど、今日は荷物整理とかもするよね?」と。

夕食は市販弁当になった。


まぁ荷物整理といっても少なくて、響には驚かれたけど…
服とかもどうでもよかった。






そして就寝時。


「今日もスル?」

ベッドでそう訊かれて…
首を横に振った。


昨日したし、今日はもう眠剤を飲んでしまってた。
即効性タイプのものだから、そろそろ来る。



「じゃあ、おやすみ」


「ん…、おやすみ…」



そしてその体温に包まれて、瞼を閉じた。