JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜

「っ、なんかあったの?」

家に帰ると、当然響に泣き腫らした目を心配される。



「…うん。

また嬉しい事があった」


「…

そっか。なら良かったけど…
どんな事かは、また秘密?」


「そう、秘密。だけど…」


ー〈嬉しい事はあの人の事かもしれないけど〉ー


「…この前の嬉しい事と同じで、響の事だから」


「え…

っ、俺の事っ?
え、なんだろ…
すごい気になるんだけどっ」

戸惑ってるその人まで嬉しそうで。


「いつもありがとう…」

言い尽くせない思いの代わりに、ぎゅっとその身体に抱きついた。


「っ…

俺の方こそ、ありがとう…」

同じくぎゅうと、抱きしめられる。


その人に比べたら、お礼を言われるほどの事なんて何もしてない。

だけど私も…
響のためなら、ずっと身代わりで構わない。




そして…

一真、ごめん。


このままじゃ響が倒れてしまいそうだから、一真との時間は週1にさせて?



私は響の隣で寝たフリをしながら、朝を待つ。


疲れてたはずなのに、眠かったはずなのに…
その長い時間ずっと、心に寄り添ってくれてた響の代わりに。

今度は私が、その体温に寄り添う。