JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜

本当は、親や秀人に心配かけてる事くらいわかってる。



秀人が私をあちこち連れ出すのも、元気付ける為だってわかってるけど…


楽しい場所や、活気がある世界は。
明るい場所や、真夏の太陽みたいに眩しすぎる世界は。

それを失った私とは違いすぎて…


苦しくてやるせなくなる。




そして、辛くて涙した時にはいつだって。
「大丈夫だから!」と、肩を抱いて慰めてくれたけど…

それじゃあ大丈夫になるしかなくて。


でもほんとは、全然大丈夫なんかじゃない。



私はまだ悲しくてたまらないの…
ずっとずっと苦しいのっ…

もう無理なの!




なのに。


頑張れ、立ち直れとうるさい親。

無理やり元気付けようとする秀人。

何事もなかったように無神経な成美。

そして腫れ物に触るような周りの人達。


全部、全部、もううんざりだった…




じゃあどう接すればいいのかと訊かれれば、私にもわからないけど。


とにかく、彼のいない世界からだけじゃなく…
私を取り囲むそんな世界からも逃げたかった。