JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜

確かに秀人は、親と私の要求を上手く取り持つ。
だから親からの信頼も厚い。

でもこの予想を裏切らない電話のように、親との綿密な連携プレーにはうんざりする。


「もうその必要はないから。
じゃあね、秀人」

焦って引き止めてる声を耳から遠ざけて、通話終了のボタンを押した。


当分は守ってもらう必要もない。
そもそも、守ってもらわなくてもよかった。

逆ナンのトラブル処理を頼んだのだって、面倒だから助かるのもあったけど…
秀人の誘いをそういう用事で潰すためだったりもした。



後追いコールは、親の時と同じ理由で1度きり。

それを見送ると…
車を降りて、足早に響のマンションへと向かった。



昼頃に着く予定が、足止めをくらって夕方前になったけど…
開けた部屋に、まだ響の姿は当然なくて。


小さな旅行バック2つだけの荷物を傍らに、ひとまずソファに腰を下ろして。
ほっと胸を撫で下ろすと…

途端、罪悪感に襲われる。