JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜

「だったら俺が、その薬の代わりになるからっ」


代わりに…

響が、私の安定剤に?


思い返せば、そんなのとっくにそうだった。



だからきっと、何度絶望に飲み込まれても…


響がいれば大丈夫。

そう思えた。




「んっ…
ありがとうっ…

私っ、生きる…
ちゃんと、生きるからっ…」


生きてて欲しい。
そう言ってくれたその人に、答えを返した。


途端。

強く、強く、抱き締められる。



「っっ、ありがとうっ…

ありがとう憧子さんっ……」


ありがとう?
私が生きる事に、ありがとう…


なんだか堪らない感情が込み上げて来て。

私もその人を、強く強く抱き返した。




一段と瞳を覆う涙には…

ロゼワインとラベンダーの明かりが溶け込んで。


切なくも温かく、心を照らしてた。