JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜

「憧子さんは悪くないっ。

きっと忘れてたのは必然で…
解り合えなかった時間もそうっ。

だけど、こうやって思い出した日が来たように…
そこから今までを取り戻せる日も、きっと来る」


その言葉に、胸を熱くさせながら…

ふと、観覧車の話を思い出した。


ー「全ては変化するし、どの流れも必然なんだって。

また何度だって、上がるんだよ」ー



「私、乗り越えられるかなっ…

これからも、忘れてる記憶を思い出して…
その度にきっと、この前みたいにおかしくなるっ。

あの頃は、安定剤に助けられてたけど…
でももうそれに頼りたくないっ…」


「っ、大丈夫だよっ。

薬はただのサポートでしかない。
乗り越えたのは憧子さん自身だから!

憧子さんは乗り越える力を持ってる。
だから今、ここにこうしているんだよっ」


その瞬間。

心がグッと力強く掴まれて、涙が溢れた。




「それに俺、その小さな錠剤より役に立たないっ?」


「っ、そんなわけないっ…」