JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜

すると響に、側の石段へと誘導されて…
2人してそこに座り込む。



「じゃあさ…
わかる事だけでも、俺にぶつけてっ?

俺、憧子さんの苦しみをちゃんと受け止めたい…」


酷く心配そうに訴えられて…

胸がぎゅっと締め付けられたと同時、ハッとする。


いつも響に甘えて、色々と打ち明けてたのに…

あんなふうに取り乱して、迷惑や心配をかけたから、無意識に遠慮していたのかもしれない。


だけどそれが、返って心配を煽るのなら…

なにより、そう言ってくれるのなら…


「ありがとうっ」と感謝を挟んで、塞ぎ込んでる理由を吐露した。



「私、一真が亡くなった当初の記憶が曖昧で。
だけどこの前取り乱した時に、少し思い出して…

母さんや秀人を、ものすごく苦しめてた。

なのに私はそれを忘れて、2人の心配を煩わしく思っててっ…
逃げ出して、会いたくないと思ってた。


会って謝りたいけど…
思い出した事を知ったら、もっと心配するだろうし…

申し訳なくて合わせる顔もなければ、
今はまだ普通に接する自信もなくてっ…」