JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜

「また叫ぼっか」

「またっ?」


だけど私は、少しためらって首を横に振った。


「今日は、やめとく…」

前回のスッキリした記憶から、叫びたい気はしたけど…
今は心に色んな思いが溢れてて、何を吐き出せばいいのかわからない。


「…そっか」

寂しそうに落とされた視線が、夕陽に向いて…

その視線を辿った私も、同じようにそれを見つめた。



するとふいに。

前に進んだその人が、叫び声をあげる。



「っ…

愛してる!
愛してるよっ…

ごめんっ…


愛してるっ……



一緒に生きたい」


最後に呟かれた言葉は、何て言ったのか聞き取れなかったけど…

それは、泣き叫んでいるかのように吐き出され。


そんなに、ちひろさんの事を…

その想いに同調したのか、切なさで涙が滲む。



「っ、なんでっ…泣いてるのっ?」

こっちに戻って来たその人は、瞳を潤ませた私を見て、当然そう戸惑う。


「っ…

わからない…」

この劈くような切なさは何だろう…