JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜

秀人は、濃いとはいえ甘いマスクで。
気持ち悪いどころか、かなりの男前だし相当にモテる。

だけど私にとっては…
彼の親友で。
彼が生きてた頃からの友人で。

今さら性的な対象になんて見れるわけない。



「っ、うっせーな…
つか話変えんなっ!
とにかく、いつものカラオケに集合な?」


「は?
なんでそーなるワケ?」


「とりあえず、溜まったストレスを歌って吐き出せ!」


歌ってって…

私は歌う気になんかなれるはずもなく、いつも秀人が1人で歌ってるだけなんだけど。


こんなふうに秀人は…
いつも私を楽しい場所とか明るい場所に連れ出そうとする。

そしていつもは、いくら断っても家まで迎えに来て強制連行されるけど…


「私はもう大丈夫だから。
じゃあ切るわね」


「ちょ、待てって!落ち着けっ」


「…秀人が落ち着いたら?」


「どっちでもいーけどっ!
だったら、俺にだけは行き先ぐらい教えろよっ…
おばさんには上手く言っとくから。

じゃねぇと、なんかあった時守れねぇだろ」