JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜

そんな第3日曜日。


「今日さ、デートしよっか」

朝食の、バナナとスライスアーモンドの練乳サンドを食べながら、さらりと零されたひと言。


「え…

だって今日は行きたいセミナーがあるって…」


「うん、キャンセルした。
根を詰め過ぎないように、ちゃんと息抜きしたいなって。

セミナーはまた次回受ければいいし。
ドライブでもしないっ?」


思わぬサプライズデートの到来に…
沈んでた心が、なんだか軽くなる。






しかも、今日はただのドライブじゃなくて…

車窓には、自然と野生動物たちの姿が広がっていた。


そうそこは、響の地元にあるサファリパークで…


「ねぇっ、まだゆっくり進んでっ?」

子供の頃に訪れた以来だから、興奮気味に見入ってしまう。



悠然と過ごす動物たちの姿には、生命の力強さを感じて…

それが心を震わせる。




「もう終わり?」

出口で、それを残念に思ってしゅんとすると。


「もう一周しよっか!」

そう言ってくれたから、嬉しくてたまらなくなる。