JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜

「…いーけど、大丈夫?

あんなにハードだった繁忙期でも忘れなかったのに、異動準備で根を詰め過ぎてるんじゃない?」

そのせいか、ここ最近眠そうだし…


「っ…

俺は大丈夫。
けどごめん、ありがとう…

今あげるから、手伝ってもらっていいっ?」



そうして、水を張った器にそのコ達を入れると…

しばらくして、それらがブクブク沈み始める。


なんだか今日はその様子が…
生きてるよって、息を吐き出してるように見える。


そんな姿に胸を打たれて、切ない思いで眺めてると。



「俺1人じゃ、枯らしちゃうとこだったよ」

底から取り出されたロゼを、そう手渡される。


それをギュッと絞って水切りしてると…


「…こいつらも、憧子さんがいないとダメだね」

そう呟かれた言葉。


こいつら、も?
それは、響もって事だろうか…


前に、必要だと言ってくれたけど…

私はまたおかしくなったり、これからも迷惑や心配をかけてしまうかもしれないのに。

それでもいいのだろうか?


そんな思いで、モスの水切りをしてるその人を見つめると。

夕陽の笑顔が向けられて…


いいよって、全部包まれた気がした。