JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜

そんなある日…

浅い眠りの中で、それは突然やって来た。






母さんが、泣いている…



〔お願い食べてっ!
このままじゃあなたまでっ…!

ねぇぇっ、お願いっ…
お願いよ憧子ぉっ……〕


私は、ボロボロに泣き崩れるその人を茫然と映して…

視界に入った料理を…
見ただけで吐き気をもよおして、胃液を吐いてしまう。


そしてまた泣いて、泣き叫んで…






衰弱しきってた身体に…

誰かの唇から水分が押し込まれる。


思わず飲み込んだものの…
身体はそれを受け付けなくて、すぐに吐き戻してしまう。


傍で秀人が…

頭を抱えて、気が狂いそうに泣き声をあげてる。



私はただ茫然と、窓から空を見上げ…

また泣き崩れた。






これは…

安定剤を断薬した時の、離脱症状…


いや違う。

ここまで酷く、こんなにも絶望的じゃ…



だったらこれは…

これは…






〔憧子っ?
っ、落ち着いて聞くのよっ…?

っっ、さっき一真くんがっ………〕



瞬間。

その頃の感情が甦る––––––