JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜

だけど。

どんなに忙しくても疲れてても、響は私への時間を惜しまない。


休日、家でひとり。
すくった髪を手に、そのワインレッドダークブラウンを見つめた。

根元が伸びて色落ちも始まってたから、響が昨日の夜カラーリングをしてくれたのだ。


そんな夕陽色に、心があたたかに照らされる。



そして、これからも家でしてあげると言われた事を思い返して…

ふと。


ー「うちの会社、料金にはシビアだからさっ。
どんな失礼な状況でも、しっかり徴収するだろうし」ー

この前の言葉が頭をよぎる。


そういえば…

響の美容室で施術してもらった時、料金にはVIPルーム代が含まれてなくて。

払うと言ったのに…
俺が勝手にした事だし、空いてたからサービスしてくれたって断られたけど。

料金にシビアな店が、3000円もサービスするだろうか。


いやきっと、響が自腹を切ってくれたんだ。


それは、金銭面の問題だけじゃなく。
色々と公私混同だった状況を、悪く思われたりしてないだろうか?