JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜

「あんまり触んないで下さい」

強い口調で、響が秀人の手を払った。



「…あ?」

払われたその人が、冷ややかな威圧の目で見下ろす。


どうしようっ…

成美は他の店内業務で離れてて。
どうにか、今度こそ上手く立ち回らなきゃと気ばかりが焦る。

なのに響も譲らず。


「憧子さんは、俺のものなんで」

そう強い目を向けて。


この胸が弾けたのも、わずか。


「なんだコイツ…
憧子はものじゃねぇよ!」


「ちょっと止めてよっ」

秀人の袖を掴んで制止を促す。


「…憧子っ、
こんなガキのどこがいんだよっ」


「だからっ、そんなんじゃないんだって…」


「そんなんじゃねーって?」


「それはっ…」

言えないけど、と困惑すると。



「憧子っ、響くんが傷ついてるって」

騒ぎを耳にしてか、戻って来た成美に告げられる。


「っ、ええっ?」

慌ててその姿を捉えるも。


「俺は、別にっ…」

焦った様子で否定された。