JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜

ずっと自分の事で精一杯だったから、全く気付きもしなかったけど…


私のため。

それはきっと、秀人が一真と同じ煙草を吸ってたからで…
当時の私は、それを見て取り乱したりしたんだろうか?

そして安定剤の離脱症状が落ち着く頃くらいまでは、私の家に入り浸ってたから…
煙草どころじゃなかったのかもしれない。



煙草をやめたのは、いい事だけど…
私のためなのは、申し訳なくて。

成美とギャアギャア言い合ってる秀人を見つめながら…


ふと。
響を置き去りな状態に、ハッとする。



「ごめん、響っ…
ほんとにごめんっ」


「っ、全然いいよっ?
けど…

…憧子さんに、俺は必要?」

寂しげな瞳で、突然そんな事を呟くように問いかけられて…

言葉に詰まった。


だけどすぐに。

「ごめんっ、なんでもない」と、切なげな笑顔で躱される。



でもその問いかけが気になって…

今さらのように、気付いた気がした。