JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜

「やっ…
俺のが、ごめん…

これ飲んだら、帰るから」


「えっ…

別に、帰らなくても…」

それはさすがに気が引ける。


「けど、席はもう少し離れない?
そしたら遠慮なく、煙草も吸えるでしょ?」

どんなに勧めても、秀人は私の傍では煙草を吸わない。
この前の長距離ドライブでさえ、一本も。


「…

煙草は、いーよ」


すると成美から思わぬカミングアウト。

「煙草は憧子の為にやめたんだよね~!」


「バッ…
よけーな事言ってんなよっ、成美ィィ」


「っ、どーゆう事?
私のためって…

いつからやめてたのっ?」


「昨日からだよっ!
それにっ、おまえのためじゃなくて…

ただのレディファーストだっつの!」


相変わらず、使い方間違ってるけど…
それどころじゃなく。

昨日からだったら、成美がそれを知ってるはずがないし…
秀人が私の傍で吸わなくなったのはいつからだろう?と考える。


だけど、一真が亡くなってからは吸ってるシーンが思い浮かばず…

まさかその頃からっ?