JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜

そして土曜日。

響と一緒に、成美が働いてるバーを訪れると…


「ええっ!
誰この神がかり的な美青年っ!」

ぶつけられた第一声。


「…一応、彼氏。
訳あって付き合ってるの」

とりあえずそう説明すると、2人の自己紹介が交わされた。



訳あって…

その訳を追究しない彼女の性格は、こういう時ほんとに楽だ。


訳とはもちろん、身代わり関係の事で。

あまり体裁の良いものじゃないし、それを持ち掛けてきた響の立場を悪くするから言いたくない。

仮に話したところで…
それに至った私の気持ちなんてわかってもらえないし、余計心配させるだけ。


成美は、悪くも心配にも思わないだろうけど…

逆に私の事なんて、興味もないだろう。




「へぇ~、一緒に暮らしてるんだっ?」

響が成美にもお酒をご馳走してくれたから、3人で乾杯をして。
紹介にちなんで、そんな状況なんかを話してると。


「…それにしても。
ほんとに良い雰囲気になったねっ、憧子」

嬉しそうにそう告げられた。