JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜

それは和やかで、くすぐったくなるような時間で…

そんな時間を、ずいぶん久しぶりに味わった。



「なのにっ…
嫌な雰囲気にしてしまって、ごめんなさい。

せっかく誘ってくれたのに…」


「っ、大げさだよっ。
それに、憧子さんは悪くない。

むしろ、俺の方がごめん…」


「…なんで響が謝るの?」


「…なんででも。

けど、これからいくらでもデート出来るんだし…
また行こう?」


そう言われて、嬉しくなった。



「うん、ありがとう…
…これも。

大事にする」

こけ玉たちを手のひらに乗せて、響に目を向けると。


今度はその人が。
私の何倍も嬉しそうに、夕陽の笑顔を溢れさせた。




そしてふと。

浮気を気にしていた響に、ちゃんと秀人の事を説明しておこうと思った。



「…ねぇ、今日家具屋で会った人の事なんだけど…」


「…

あぁ、あのデカい人?」


あんな暴言を吐かれたら誰だって頭にくるだろう…
その声は少し尖ってた。