JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜

「ごめんね、響…」


「…

なんで憧子さんが謝んの?
っ、それより…
揉めてたみたいだけど、大丈夫?」


「…

それは全然、大丈夫…」

とは言っても、気分は落ちてしまってて…


当然キッチン小物も買わなかったし。
響とも微妙な空気になって、そのままデートも終了した。




だけどその夜。


「あの、さ…
これ、プレゼントなんだけど…」

自信なさげに差し出された袋。


「え…

なんで?」


「…今日のデートの記念、的な?
ごめん、面倒くさいかもしれないけど…」


記念って…
初デートでもなければ、すでにチェストまで買ってもらったのに。

しかも別にめんどくさくなんて…


「…

ありがとう。
開けていい?」


そして開いた中身は…

今日出会った、毛糸のこけ玉。


それは私と響、それぞれが好きだと言ったデザインで。

瞬間、胸が弾んだ。


「うそ、いつのまにっ?」

そう口にして。
その店のあと、トイレに行くと傍から離れた響を思い出す。