JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜

「いやっ…
ほんとにこのクソガキと付き合ってんのかっ?」

響の手を振り払って、そう問いただす。


「だからそんな言い方やめてってば!

っ、とにかくそーゆう事だからっ…
行こうっ?」

開き直って交際を認めると、響の肩に手を添えて背中を向けた。

途端。


「憧子っ!」

手首を掴まれて向き戻される。


それに楯突こうとして…
ドキリ、と戸惑う。



秀人の顔が、あまりにも切なげで…

切なげ?
ううん、たぶん悲しげで。


こうなる事を予測して、響の存在を知られたくなかった。



私に立ち直ってほしくても…
一真の事を忘れられるのは、親友として複雑なんだろう。

事情を知らないその人に、一真の事を忘れたのかって責められてる気がした。



忘れるわけない。
忘れる事なんて出来るわけない。

なのに。


後ろめたさがくすぶってるのはなぜだろう…



「痛い、離して…」

苦しげに眉をひそめて見つめると…


秀人は視線を落として、その手も力なく落とされた。