「加奈?」


さんざん話して、夜の11時を回った。


加奈に話しかけたけど返事がなくて。


代わりに
「スー……スー……」


という微かな寝息が聞こえてきた。


「おやすみ、加奈」


そう言って通話切り、
ベットに寝っ転がり目を閉じる。


そろそろ私にも睡魔が襲ってきて。


そのまま眠りに落ちていった。



-------❁ ❁ ❁-------


それから二週間近くが経った。


「梨花、おはよ〜」


「加奈!おはよ!」


相変わらず普通に過ごしていた私。


……けど、気になることがある。


あれからというもの日に日に
足がもつれて転ぶ回数が増えてきた。


しかも最近では
重い物を持つと落としてしまったり、


手にまで異常が出てきた。


さすがにここまでくると
疲れのせいにも出来なくて。


どうすればいいのかわからず、
ただ悩むだけだった。



1時間目は、マラソンだった。


休もうかと思ったけど、
久々の体育だし、運動はした方が
良いよね………


そう思ったから、出ることにした。


「はぁ…っはぁ…っ」


つ、疲れた………


今日の体育は特にハードだな……


今日はまだ足や手に変化はない。