そんな菜々達の相手をしながらちらっと横目で向こう側に視線をやると女子達に囲まれている中川と凪原が目に映る
なんだかその時、凪原がとても遠くに思えてちくりと胸が痛んだ
「なんなの あの子達 、目障りなんだけど」
ターゲットを言い渡すときのような菜々の低く冷たい声
私と同じ方向に目をやりながら彼女は不快そうに顔をしかめた
「あー、他のクラスの奴らね
中川も相手にしてないって 大丈夫よ」
美帆が向こうの集団を小馬鹿にしたように首を傾けて鼻で笑う
「もー、本当に菜々は中川が好きだなー
それに比べて咲希ってばー、いいの?凪原狙ってる奴多いみたいだよ」
朝陽が手でボールを弄びながらふざけて言う
どうしてか分からないけど、朝陽の一言に追い打ちをかけられるように重りが胸に沈む感覚がした
