【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。







圧倒的強さの零さんを目の前にして、ゾクリと体が震える。



男2人相手に勝つなんて...やっぱり零さんは強い...


さすが最強と言われてるだけある。



でも



あの鬼口って言う兎恋の幹部を一撃で気絶させた時とは違って、あの人達は倒れてるだけで済んでるってことは。

零さん...手加減したんだと思う。




「行くぞ」


「あっ...はい!!」



倒れているナンパ男達に、ざまあみろ、なんて思っちゃう私はなんだか悪者みたいで

零さんの後ろについていって、バイクに乗った。




「零さん」


「...」


「零さん...!」


「...なんだ?」


「今からどこへ?」


「お前の家に決まってるだろ?」



発進しようとしたバイクが、私の声で止まると同時に
零さんが体をひねっては私の肩を片手で触ってきた。



「...ちっ」


「...人の肩触って、いきなり舌打ちってなんなんですか...」


「いや?あの野郎が触ったと思うと、なんかムカついてきてな?」




あの野郎とは...もしかしてナンパ男ですか?



突然の零さんの言葉にハッとして、すぐに顔が真っ赤になる。