圧倒的強さの零さんを目の前にして、ゾクリと体が震える。
男2人相手に勝つなんて...やっぱり零さんは強い...
さすが最強と言われてるだけある。
でも
あの鬼口って言う兎恋の幹部を一撃で気絶させた時とは違って、あの人達は倒れてるだけで済んでるってことは。
零さん...手加減したんだと思う。
「行くぞ」
「あっ...はい!!」
倒れているナンパ男達に、ざまあみろ、なんて思っちゃう私はなんだか悪者みたいで
零さんの後ろについていって、バイクに乗った。
「零さん」
「...」
「零さん...!」
「...なんだ?」
「今からどこへ?」
「お前の家に決まってるだろ?」
発進しようとしたバイクが、私の声で止まると同時に
零さんが体をひねっては私の肩を片手で触ってきた。
「...ちっ」
「...人の肩触って、いきなり舌打ちってなんなんですか...」
「いや?あの野郎が触ったと思うと、なんかムカついてきてな?」
あの野郎とは...もしかしてナンパ男ですか?
突然の零さんの言葉にハッとして、すぐに顔が真っ赤になる。


