「...なぜ俺を助けた」
「...へっ?」
「怪我してる男でも男は男だ。それに見ず知らずの人間を家に入れるとは...お前はバカなのか?」
「ばっ...!!」
バカとはなんですかー!!
こっちは助けてあげたのに!!ここまで礼儀知らずな男だなんて...
助けた私がバカだったんだー!!
顔が良くても騙されてはいけない!と、文句言いたげに男を見るけど
タバコ2本目へと突入する男に、自由すぎてついていけなかった。
くらりくらりと、自分の家なのに居心地が悪いのは
この男が、この場の雰囲気を支配しているからなのか。
吸い終わるまで、正座して待っていたら
やっと吸い終わってくれた。
「...悪いな、怪我の手当て」
「...いえ、困ってる人を助けるのは当然の事なので」
「..."困ってる"...か。逆に困らせてる存在なんだけどな」
「へっ?」
「助けてもらって悪いが、そろそろ行く。
傷口の件と押し倒したのは悪かったな。じゃあな」
「あっ...」


