強引なくせに、優しい零さんに胸がキュンって鳴る。
零さんがバイクから降り、砂浜を2人で少し歩いてそこらへんに靴を転がせ足を海へとつけた。
「零さん零さん!!足冷たくて気持ちいいですね〜!!」
「だな」
「見てください零さん!カニがいますよ!かわいー!!」
「...」
「ちょっ零さん聞いてます!?って、わあ!!!」
「おい!?」
ゆらゆら揺れる綺麗な海に
はしゃぎすぎて転びそうになった私を、零さんがすぐに反応して体を抱きしめてくれたおかげで転ばずにすんだ。
「...たくっ、世話が焼ける奴だなお前は」
「すっ...すみません...」
「...」
「...」
ドキドキ
ドキドキと。
抱きしめてくれる零さんに、心臓の音がすごい。
っていうか...いつ離してくれるんだろう。
離れたくないけど離れたい。
ずっと零さんの温もりを感じてたいけど
心臓の音が聞こえちゃいそうで嫌だ
そんなワガママな欲望に惑わされながら
零さんの背中に手を回した。
「...零さん...私...」
「...なんだ?」
「私...零さんのことが...」


