そりゃあもう嬉しすぎて、床から数ミリぐらい浮きながら走ってたんじゃないかって思うぐらい
青春を感じながら向かった先は校門。
そして校門の前に止まっているバイクを見ては胸が鳴る。
「零さーん!!」
私が手を振りながら大声で呼ぶと、バイクにもたれかかっていた零さんが姿勢を正す。
「ほら朝日、弁当」
「本当にありがとうございます!!」
「...お前朝からご飯粒つけたり時間見てなかったり弁当忘れたり...今までよく1人で生きてこれたな...」
「...」
弁当を渡されて受け取る私に零さんが毒を吐く。
思わず苦笑いで返してしまった。
...確かに朝から私はおかしい。
零さんが家に居ると、なんだか落ち着いて
1人で出来ていた事が出来なくなっている。
もしかして、人がいるって安心感で少し気が抜けてるのかもしれない。
でもそれって、ある意味いい事じゃないかな...?
変に、自分自身に気を使ってないって事にもなるから
両親亡くして、今まで頑張りすぎた私に神様からのご褒美だったりして...
なーんて。
「零さん...今からどこか行くんですか?」
「いや?必要なもん全部揃えてお前の家に置いてきたし、やる事ねーな」
カチッとタバコに火をつける零さん。
零さんが吐いた息と一緒に、吐き出された煙が宙に舞いう。
「...零さん暇なんだ...」とボソッと無意識に呟いてしまった。


