そんなカッコよさに見惚れてる暇なんかない!
息が乱れるまでに急いで教室まで走って、勢いよくドアを開けた。
「セーフだな加島、後2分で遅刻だったぞ」
「...よかった」
先生に言われてホッと胸を撫で下ろして、自分の席に座ると、前の席の直人が話しかけてきた。
「あーさひ、おはよ」
「おはよ直人」
「珍しいじゃん、お前が遅刻って」
「あー...うん」
昨日は色々ありすぎたんだよ...
昨日って言うか、時計の針が0時回っちゃったから今日に入っちゃうか...
直人と帰った後に、零さん探しに夜の街を出歩いてたら
兎恋に狙われるわ、零さんが家にしばらく居ることになったり...
ほんと色々ありすぎてため息さえ出てくる。
零さんが家に居てくれること自体は全然嬉しいんだけどね...。
「ねぇ直人...」
「なんだよ?」
「男の人ってさー...食べ物とか何が一番好物なのかな...」
「はあ!?お前もしかして彼氏できたわけ!?」
驚いてイスから立ち上がる直人に、先生が咳払いしては授業を開始する。
周りの笑い声の中、直人は恥ずかしそうに再びイスに腰を下ろした。
「でっ...できるわけないじゃん!!」
「ははっ、だよなー。お前みたいなブスに出来るとか...地球が回らなくなるくらいありえねーぜ」
「...」


