なんでそこで家政婦チョイスなのか。



普通は「いいお嫁さん」とか「いい奥さん」とか
そういう言葉を言ってあげるもんじゃないの...?



乙女心が分からない零さんに、これ以上何を言っても無駄だと分かってお互いご飯を食べ終えた。




そして洗い物して、準備をして


やる事全部終わっては、学校に行こうとした時




「学校まで送る」


と、零さんがバイクの鍵を手に取った。






「えっ、いいんですか!?」


「登校中に兎恋に拉致られたら、お前を守ってる意味がねーだろ?」


「確かに...それじゃあお願いします!」


「ん」



朝から好きな人に学校まで送ってもらえるなんって夢みたいで...


ニヤけてしまう顔に手を当てながら、家から出た。




「...おい朝日」


「...どうしたんですか零さん?」


「お前、顔にご飯粒ついてるぞ?」


「えっ!?嘘でしょ!!」


「お前ちゃんと顔洗ったのか?」


「失礼ですね...ちゃんと洗いましたよー!」