えっ、なに?

零さんが私の家に当分居るってことは



零さんが私の家でご飯食べたりお風呂入ったり眠ったりするって事だよね...?




しかも私が学校行く前には
「いってらっしゃい朝日、お前の帰りずっと待ってるぜ」なんって囁かれちゃったりしちゃうのかな...?



モクモクと零さんで勝手に妄想しては、タバコの煙で妄想が消されてしまう。



ドサッとソファに座った零さんが、携帯灰皿でタバコの火を消した。




「兎恋は最近出来たばっかのチームだ。
でも最近出来たチームだからこそ、興味本位で人が入りやすい。実際人も集まってきてるしな」



「...」



「だから新人野郎の作ったチームだからって、あんま甘く見てると痛い目見るのはお前だ朝日」


「...」




...いやいやいやいや



そもそも暴走族と何の関連もないんですよ私。



そんな事言われたって知らないですよ...。



「あの...零さん。私暴走族とかよく知らないんで、兎恋も今日初めて知ったんですが...」



「んっ?そうなのか?...てっきり夜のBARに1人で来るから、とんだ不良娘だと思ってたんだが...違うのか。
兎恋は不良なら誰でも知ってるからな...」



「...」



「確かにお前、不良って柄でもねーしな?」





零さんって、もしかしたら天然...
いやバカなのかもしれない。




だからBARで言った通り
私はあなたを追いかけてビビりながらもあそこまで辿り着いたんですー!!