「...えっ...?なに...」


「今日も泊まらせろよ」


「はいっ!?」




人の家なのに、そんなの関係なしに勝手に家の中へと入っていく零さん。



私も靴を脱いで零さんの背中を追っかけた。




「ちょっ...!零さん意味が分からないんですけど」


「お前名前は?」


「あっ...加島朝日です...」


「...なあ朝日」



いきなり下の名前を呼ぶと同時に、タバコに火をつけ始める零さんにドキッとする。




「お前が勝手に俺に関わろうとするから、兎恋にお前が狙われたのはお前のせいでもある」



「...はい?知ってます...よ?」



「だから、俺はお前の家に当分居させてもらうことにした」



バーーンとどこからか音が聞こえてきては勝手に決め始める零さんはまるで王様。


この人は一体...なにを言っているんだろう?




「なっ!なに勝手に決めてるんですか!」



「どうせお前一人暮らしだからいいだろ」



「そういう問題じゃなーーーーい!!」