走り出すバイクに、零さんのお腹へと手を回す。
マッサーの後ろに乗せてもらった時とは全然違う心臓の音。
バイクは車みたいに屋根がないから、怖いものだとずっと思っていたのに
零さんの後ろだと無駄なくらい安心してしまうのは
何故だろう...?
「おい」
「...」
「おい!」
「ひゃい!?」
「着いたぞ。いい加減離せよ」
「うわぁ!!すいません!!」
いつの間に着いたのか。
夢の世界へと飛んでいた私は、慌てて零さんのお腹に回してた手を離す。
目が街のキラキラに慣れていたせいか
自分の家の周りが...すっごく地味に見える。
「零さん送っていただき、ありがとうございました
それじゃあ」
バイクから降りて、ぺこりとお辞儀をして自分の家のドアを開けた時
ガシッと零さんの手に掴まれる、閉めようとしたドア。


