「待てよ」
流れる音楽と混じりながら低い声がすぐ後ろから聞こえてきて、素直に足を止める。
「おい神崎(かんざき)、また後で連絡する。
俺はこの女、家まで送ってくる」
「分かった。せっかく零君に会いに来てくれた女の子だもんね〜、ちゃんと安全に帰さないとね。
見たところ...おつかい頼んだのに買ってきてないし」
「...お前はいつも一言二言余計だ」
零さんが私の隣に来て、「行くぞ」とドアを開ける。
外はより一層キラキラと、いろんな色で埋め尽くされていた。
「ほら、乗れ」
「...えっ?」
ヘルメットを渡しては先にバイクに乗る零さん。
バイクに乗る零さんが絵になりすぎて...
かっこよすぎて、食い入るように見ていたらバイクのエンジンをかけ始めて「乗らねーなら轢くぞ」なんて脅されるから
ヘルメットを被って急いで零さんの後ろに乗った。


