【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。







そう、自分から関わってしまった私が悪いんだ。



零さんが生きてる世界が、こういう世界とは知らずに零さんに関わってたとしても
それで零さんを責めるのはまた違うような気がする。




だって無理矢理関わろうとしてるのは私の方だから。



恐怖心の方が強いなら
マッサー達に止められてる時に、追いかけるのやめてると思うし


それに...


「零さん!やっぱり色々考えてみたんですけど...
どこをどう考えても零さんのせいじゃないんで!」



「...」



「逆に私がここに来なければ、鬼口って人に零さんがあんな事言われずに済んだし...私の方が巻き込んじゃってますよね...すみません」



「...」



「だから、私の事は気にしないでくださいねっ!
これでも用心深い方なんで...多分家にいれば拉致られる心配もないと思いますし!!」




アハハと精一杯笑ってみせる自分が痛い奴みたいで。



零さんに迷惑かけちゃったから...

それで嫌われちゃうのも嫌だし、なんとか私は私で自分を守ろうと思った。


怖いけど、零さんに無駄な負担は掛けたくない。


やっぱり私みたいな奴が、人の世界に勝手に足を踏み入れちゃダメなんだ。




イスから立ち上がって再度フードを深く被り、店から出ていこうとした時