【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。






それは族だから言った言葉なのか それとも男としてのプライドからか

分からないけど、もう鬼口に言い返す勇気が私には無い。




「それじゃあ零、兎恋に入るかどうか...いや入ってくれねーと困るのは俺らなんだから絶対入れよな」



「なんでお前らの都合に合わせなきゃなんねーんだよ」



「...理由は族なら誰でも欲しがる日本一。
総長も俺も兎恋の仲間達も、兎恋が日本一の族になるようそれを望んでる。その為にはお前の力が必ず必要だ」



「...」



「あと、もしお前が早く答え出さねー場合」



鬼口が私の方を指さす。



「この女拉致って、無理矢理お前を兎恋の倉庫へと、その足で来させるからな?」




"それじゃあ"と口にくわえたタバコに火をつけては
煙を店に残して出ていく鬼口。




ドアが閉まる音を聞いては、一瞬にして体の力が抜けた。