両手を広げて、熱く語る鬼口に零さんは「興味ねーな」と一蹴り。
兎恋...
今日初めて知った暴走族だけど
そこまでして零さんを仲間に取り入れたいのは、零さんの力でなにか大きな野望を叶えたいからじゃないのかな...?
多分それは、"力"なしじゃ叶えられない野望。
そんな危ない事に、零さんが関わるなんて絶対嫌だ。
「あの...鬼口...さん?」
「ああん?」
「零さんは興味ないってハッキリ言ったんだから...もう帰ったらどうですか...」
「...いきなり何言い出すかと思えば、テメェー喧嘩売ってんのか?」
ピリッと変わる鬼口の雰囲気に、思わずゴクリと唾を飲む。
でもここで怯んだら私が零さんを探した意味がない。
ただでさえ零さんとは、まだ分かり合えてもいないのに
私が零さんを追いかけ始めた瞬間に族になんか入られたら
この先一生、零さんと関われないような気がして嫌だ。
「...ちっ。まあ俺も男だ、女に手をあげる趣味はねー...けど」
「...」
「男の世界に、女が口出ししてんじゃねーよ」
「...」


