【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。







両手を広げて、熱く語る鬼口に零さんは「興味ねーな」と一蹴り。



兎恋...


今日初めて知った暴走族だけど

そこまでして零さんを仲間に取り入れたいのは、零さんの力でなにか大きな野望を叶えたいからじゃないのかな...?





多分それは、"力"なしじゃ叶えられない野望。



そんな危ない事に、零さんが関わるなんて絶対嫌だ。




「あの...鬼口...さん?」


「ああん?」


「零さんは興味ないってハッキリ言ったんだから...もう帰ったらどうですか...」


「...いきなり何言い出すかと思えば、テメェー喧嘩売ってんのか?」




ピリッと変わる鬼口の雰囲気に、思わずゴクリと唾を飲む。


でもここで怯んだら私が零さんを探した意味がない。



ただでさえ零さんとは、まだ分かり合えてもいないのに

私が零さんを追いかけ始めた瞬間に族になんか入られたら

この先一生、零さんと関われないような気がして嫌だ。




「...ちっ。まあ俺も男だ、女に手をあげる趣味はねー...けど」


「...」


「男の世界に、女が口出ししてんじゃねーよ」


「...」