【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。








「よう零、お邪魔してるぜ」



「...またお前か。懲りねー野郎だな」



「んなつれねー事言うなよな〜、今日お前に殴られた頬が痛てーんだ...よっ!!」



いきなり零さんに殴りかかる鬼口。
でも零さんはそれを想定していたのか、軽くかわす。



「へっ...流石この街最強の男じゃねーか」



「...いい加減にしろよお前。俺は暴力は嫌いだ」



「はっ、零って言ったら暴力だろ?なにを今更」



「...」


「ほら、なにも言い返せねーじゃねーか。
まあ、でも今は喧嘩する為にお前を訪ねてきたわけじゃねー」




特攻服のポケットから出された白い紙に小さく書いてある文字



ものすごく気になって、紙に書かれてる文字を見ようとするけど 「お前は見るな」と零さんに睨まれた。




1回も目を合わせてくれなかったから心配だったけど
零さんに私が居ることは認識されてたみたいで

嬉しくて言う通りにする。




「なっ??零。頭もお前の力が欲しくてたまらねーんだよ。だから礼儀正しく手紙までお前に書いてやってんじゃん」



「...それがなんだ」



「いい加減、兎恋に入れよ?お前なら幹部...いや総長の右腕にだってなれる」



「...」



「兎恋は最高だぜ?仲間思いだし、街に出れば好き放題暴れまわれるし...
なにより今まで邪魔者扱いされてきた俺達不良からすれば、兎恋と言う居場所は生きてるって実感させてくれるんだ」