【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。








零さんが戻ってきたんだと期待して、ドアの方を見ると全然違う男にガッカリする。




...あれ?



あの人どこかで見たような...




空気を読まないBGMがアップテンポになってきた時
絶対に今日見たであろうピンク色の髪の男と目が合った。




「...あっ!テメェ!!」



「うえ!?」



「お前今日零と一緒にいた女...!!」



着ている特攻服を揺らせながらズカズカと私の方に向かってくる怖い顔をしたピンク色の男。



...何この人


今日零さんに1発KO負けしたのに、もう立ち直ったの!?



男の生命力にビビっていると、店員さんが私の前に立って、ピンク色の髪をした男を威嚇した。





「また...あなた達ですか?いい加減にしてもらえますかね...」



「あん?!お前が零を出さねーからだろ!!」



「だからいつも言ってるじゃないですか、零君はここにはいません」




店に他のお客さんもいるのに、こんなガラの悪い人が入ってきて店員さんも相手するの大変そう...



大体、今日零さんに負けて痛い目みたくせに、まだ懲りてないなんて
不良も大変だなー...と目線を不良に戻した時。



特攻服にどでかく書かれてる"兎恋"という文字に、思わず二度見してしまった。