【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。







「あの...大丈夫ですか?」



刺激しないように、そーっと聞いてみるとギロっと睨まれるから思わず体が強ばる。


怪我しててもこの迫力だ。
やっぱり危ないことしてる人...なんだと思う。




「...誰だお前」



「あっ、あのアナタが私の家の前で倒れていてほっとくわけにもいかなかったので...」



「...」



「それより怪我は...?」



不器用なりに彼の腕にぐるぐると巻いた包帯を触ろうとした時

「触るな」と威圧的な声で言われたので、手を引っ込める。




...助けたのに、やっぱりこの態度
多分ろくな人じゃないよ!!



てか、さっきからずっと私のこと睨んでるし
怖すぎて足ガクガクだよ!!





...でもそんな事よりも

気になるのは




「...綺麗な顔」



無意識にぼそっと呟いたその言葉が、数秒立って私の頬を赤くさせる。



わ、私...初対面の人に何言っちゃってるんだろう!!