流れだす、落ち着いたBGMに
「いらっしゃいませ」
見た目からして紳士的な店員さん。
「...カウンター空いてますがいかがですか?」
「えっ、いや大丈夫ですっ!あっちの方で飲ませていただきます」
「そうですか。では注文がお決まりしだいお呼びください」
カウンターからの店員さんの声に心臓がドキドキする。
あの目つき、あの態度
完全に疑われてたよね!?
もし未成年ってバレたらどうなるのかな...?
絶対警察には連れていかれるだろうし
そうなると身元引受けてくれる人なんか私にはいない...
いや伯父さんがいるけど、伯父さんの家はここからだと遠いし迷惑かけたくない。
とりあえずバレないように奥の奥へと移動する。
キョロキョロと目をあちらこちらへ動かしても
零さんらしき姿の人はいない。
...ていうか流石大人の溜まり場。
男の人の首に腕を回しては、皆がいるのに大人のキスをし始める女の人。
子供の私には刺激が強すぎて
なんだか見てはいけないものを見てしまった気分だ。


