【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。










失礼なことを言って、頷きながらさっきからハモってばっかの不良達。



確かに...手...手は出されたけど...私中学生じゃないのに!!


それに色々勘違いされてるけど
私は兎恋って人でもなければ、どっかの回しもんでもないもん!!




「あ...の!私の話聞いてもらってもいいですか?」


「いいぜー嬢ちゃん!見たとこ零さんに害はなさそうだしな」



わっはは、と金髪の男が笑い飛ばし、私の頭をガシガシと乱暴に触って子供扱い。



...ほんと失礼な人。




「零さん、本当にこの近くにいるんですか!?」



「おお、さっき俺見たぜ?多分行き先はあっちだよな...?」



「多分そうじゃないか?零さんこの街に顔出す時ほとんどあっちいるしな」



「それはどこか教えてもらってもいいですか!?」



「ここからだと、走って3分で着くぞ?
場所は"NOISE"って名前のBARだ。まあ子供は入れてくれないと思うが行ってみるだけ行ってみろよ」



「あっ、ありがとうございます!」