【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。







しょうがなく家から出ると、まだ拗ねてる私を見て
零さんが無理矢理ヘルメットを被せた。



「わぷっ...!」


「いつまでも拗ねてねーで、いい加減機嫌なおせ。
どうせ明日がクリスマス本番だろ」


「本番とか関係ないもん...!私は零さんと一緒に...」


「イベントとかどうでもいい」


「...」


「どうでもいいが...これからずっと一緒にいるんだろ?いくらでもイベントなんか二人で過ごせるだろ」


「...っ!」


「だから今日は、俺のワガママに付き合ったと思って過ごせよ」


「...」



走り出すバイクに、冷たい風が私を冷やすから息が詰まりそうになる。



...ほんっと零さんってばズルイ



私なんかより大人で


私なんかより、ずっと余裕で


私の事を簡単に喜ばせる。