【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。





「...あの、な?冴木。
気持ちは嬉しいけど、俺のために色々やってくれた事は...ありがとうとは素直に言えねー事だな」


「...大久君...」


「確かに俺は朝日の事好きだったし
何よりも朝日の事優先にしてきた。
だけど、文化祭の時ちゃんと振られて今はスッキリしてる」


「...」


「それに今更朝日に好きになってもらおうとか思わねーんだ俺は。
だから、もう俺のためにこんな醜い事...やめようぜ?なっ?」


「おお...ひさ...ぐん」



泣き出した花ちゃんに焦る直人。



このシーンは今、感動のシーンなんだろうけど


こんな純愛ラブストーリーの様なシーンを目の前にして


しかも、その相手が幼なじみだから、なんか余計に笑えてきてしまう。



「...朝日笑うなよ」


「...零さんこそ」




こそこそと小さな声で喋って、零さんと私は笑いを堪えるのに必死だった。



そして...やっと花ちゃんが、自分のやってきた事の過ちに目を覚ます。



「...朝日ちゃん、零さん...ごめんなさい」


「...」


「とくに朝日ちゃん。
ごめんなさい...」


「花ちゃん...」