「ちょっ...!!兄貴...一般人に被害加えたらまた総長に怒られるっすよー!!」
「んだよ、いちいちそんな事気にしてんなよー!!
だって目の前に"奴"がいるんだぞー?逃したらそっちの方が総長に怒られるつーの!!」
なにやらゴチャゴチャと話し出す髪の色がピンクと赤にわかれてる2人組。
続々と集まってくるギャラリーの中で
彼と男2人組の雰囲気がピリッと変わった。
「よう"零(ぜろ)"久しぶりだな...頭がテメェの首...欲しがってんぜ?」
彼の方を見て"零"と口にする髪がピンク色の男。
...この人、零って名前だったんだ。
場の雰囲気を読まずに、私は心の中で『零』と何回も呼んでみた。
風でグレーアッシュの髪を靡かせながら、零さんがフッと鼻で笑った。
「俺の首が欲しいなら...総長自ら取りに来いと伝えておけ」
「...」
「まあ...その総長さんですら...俺にかなうかどうか...わかんねーけどな」
「テメェごときに頭が負けるか!!」


