【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。








気持ち悪いぐらい、女の勘を働かせる胸のザワつき。



誰も乗ってないブランコが風に揺られ、ギィー...と錆びた音を鳴らしていた。



一分、五分、十分。



自然に流れていく時間が、いつもより意識を朦朧(もうろう)とさせる中



公園の入口から一人の見慣れた女の人が立っていた。



こちらをハッキリと見ている



そして近づいてきては、目の前で止まる。




「...大久君...なんで...」


「悪い!騙すつもりはなかったんだけどよ!
朝日居るって言ったら来ないと思って...」


「...」


「喧嘩は良くないぞ?話し合えよ...なっ?」