よくよく考えてみたら確かにそうだ。


でも嫌だからって、さすがに捨てるわけにも渡さないわけにもいかないし...



「ど...どうしようもなかったんだもん〜!」


「そうか」


「...絶対後で私も、花ちゃんより美味しいチョコレート作って渡しますから」


「...それは楽しみにしてる」



ギューッと零さんに抱きつくと、零さんは私の背中を軽く2回叩いた。



零さんが彼氏でよかった



だって花ちゃんみたいな可愛い子にも靡かないんだもん。



一途でカッコイイ零さんが好き


ううん、全部好き。



「っと、そろそろ仕事行かねーと」


「えっ?!今日も夜からなんですか?」


「あぁ。悪いが今日も先に寝とけ」


「...」


「拗ねんなよ。
その代わり、明日の学校帰りどっか連れてってやるよ」


「本当!?」


「あぁ」