【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。






でも、今更甘い方が好きだよ、なんて言えるわけもなく


仕方なく受け取るチョコレート。



「えへへ...喜んでもらえるといいなー!」


「...そうだね」


「朝日ちゃんには今度作るね!」



絶対に渡したくない


花ちゃんの笑顔のせいで、持っているチョコレートを握り潰したくなったけど
そんな事出来るわけがない。



「あっ、そろそろ予鈴鳴っちゃうから、またね朝日ちゃん!」


「...うん」



笑顔と、このチョコレートだけを残して教室へ戻る花ちゃん。



嫌だ...


なんで私、花ちゃんに零さんを紹介しちゃったんだろう...?



そもそも私が花ちゃんを泊まらせなければ
花ちゃんがこんなに零さんの事気にする必要も
私が嫉妬する必要もなかったのに...




「...嫌い」



花ちゃんなんか嫌い。



もう絶対に、花ちゃんを零さんに近づけさせないから。