【完】月明かりの下、君に溺れ恋に落ちた。







お店が隣で並んでいる家にバイクごと突っ込んでるという異様な光景が目に映った。




パキパキ...と、割れたガラスを踏みながら現れた人影に思わず息を呑む。




「あっちゃ〜やっちまった〜!こりゃあ弁償だな...
いや、つーか警察呼ばれちゃうなこれ」



「もうー!!兄貴運転荒いっすよ〜!もう少しで大怪我するとこだったじゃないっすか!」



「悪い悪い!!でも俺のおかげで"奴"の居場所がわかったんだ...まあバイクで突っ込んでも奴は家の中にいなかったけどな」



「ギャハハ!!これぞ不幸中の幸いってやつですねー!!」




なんでこんな状況で楽しそうにお喋りしてるのか
一般人の私には理解不能で



下品な笑い声がその場で響く。





...なんだか、この場に居ちゃ行けないような気がしてきた。




見なかったことにしようと、直人の手を掴んで「行こ」と小さく呟いて前を向いた瞬間。